交わることのない恋愛は実ることができるのか
主人公の本田透は高校生にして最愛の母を亡くし、お金もなく山の中でテント暮らしをしていました。
ひょんなことから同級生にして学校一人気の草摩由希の家に住むこととなります。
ですがこの「草摩家」の人々は異性に抱き着かれると十二支に変身してしまうという秘密があるのです。
十二支なので変身するのは12人居るわけですが、どのキャラも可愛いしカッコいいし、個性豊かで読んでいて面白かったです。
この12人の他にもう一人変身する人物が、猫の物の怪の付いた「草摩夾」でした。
この夾も由希の家に住み、透と接する日々が始まりました。
男3人の家に紅一点、透の優しさや天然さや温かみに草摩家の人々の固まってた感情とか表情が柔らかくなってきます。
私はこの漫画を小学校高学年で初めて読みました。
それまでも色んな漫画を読んでいましたが、人生初めて笑って泣いた漫画でした。
タイトルの「恋愛」要素は中盤から終わりにかけて色濃く出ており、透は物の怪付きの夾を、夾は透を好きになっていきます。
普通の人とは違う夾は好きになってはいけない、でもだんだんと気持ちは膨らんでいく、そんな葛藤がありました。
それは透も同じでこの変身を「十二支の呪い」だとするならば、それを解きたい一心で草摩家の核に迫ります。
最初は十二支のために、それがだんだんと想いを寄せる夾のために行動していくのです。
本来なら絡むことのなかった一般人と草摩家。
この恋はどうなっていくのか、読み進めることで嵌ること間違いなしです。
涙なしでは読めない漫画です。ぜひ読んでみてください。