優しさがしみる作品です!
夏目友人帳は、主人公である夏目貴志が他の人には見えない、妖という存在が見えることでさまざまな出来事に巻き込まれていくお話です。タイトルでもある友人帳というのは、夏目の祖母のレイコが同じく妖の見える人で、その妖を相手にした際に、打ち負かした妖に名前を書かせ、まとめたものです。この友人帳にある妖の名前は、それがあればその妖を自由に使えるという結構危険なものです。その友人帳は、レイコが若くして亡くなり、遺品として主人公の手に渡ります。そしてその友人帳を巡り、さまざまな妖たちが夏目の元へ訪れます。いろんな事情を抱えた妖と夏目の出会いが感動ものです。
この作品と見所、というか感動するところは、主人公夏目の心境にあると思います。夏目は妖が見えることで人から気味悪がられ、また、祖母のレイコが亡くなっただけでなく両親も早くに亡くなってしまい、親戚の家を転々とするのですが、そこでの扱いも良くないというのは悲惨な状況を生きてきました。そんな中にいたのに、夏目自身があまりグレていないというか、歪んでいないのです。みていただくと良くわかると思うのですが、すごく優しい心を持った少年です。はじめの頃は多少ツンツンした態度をとってはいるものの、誰かが困っているとつい手を差し伸べてしまうような性格をしています。
この作品では、夏目の心の中の声が多く出てきます。その言葉が優しく、心にしみていくものが多いのです。そこが一番見所だと思います。なので私は日常で感動したいと思った時、癒されたい時にこの作品をみています。夏目友人帳は少女漫画ですが、男の人も読めるような内容になっています。アニメでもやってましたので、ぜひ一度見てみてください!