アイの歌声を聴かせて

アイの歌声を聴かせて

『アイの歌声を聴かせて』とは、吉浦康裕が監督・脚本を務めた日本のアニメーション映画である。2021年に公開された。監督が得意とするAIと人間の関係を高校生の群像劇という形でみせたエンターテインメント作品。AIが人間の幸せを願う純粋な想いは、歌とともに多くの人たちに波及していく。第45回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した。主人公のAIシオンを土屋太鳳が演じ、多彩な楽曲をエモーショナルに歌い上げ、もうひとりの主人公サトミを福原遥、幼なじみのトウマを工藤阿須加が演じた。

chenglijie1のレビュー・評価・感想

アイの歌声を聴かせて
4

これはミュージカル映画…?

要所要所で急に歌い出す感じがミュージカル映画なんだろうなと思ったのですが、あまりにも急すぎるのと、ストーリーの序盤は周りの子も「なんでこいつ歌ってんの…?」って目で見てて、現実世界とミュージカルの狭間にいるような感覚に、見てて恥ずかしくなって楽しめませんでした。ただ、見進めるうちに、シオンの過去だったり、サトミとの関係で、あ〜なるほど、って繋がった部分もあるので、最終的には納得しましたが、冒頭の恥ずかしさは拭えなかったので、微妙な後味が残りました。
展開が早いというか、一つ一つの出来事への登場人物の気持ちの移り変わりが速すぎて、途中から感情が置いてけぼりになったのも残念でした。歌以外のところも、もう少し丁寧に心理描写を描いてくれたら嬉しかったなと思います。
シオンのことがバレてからの、サトミ母のやさぐれ具合は、やりすぎと言うか、いい意味で人間味があるのかもしれないですが、自分の親だったらかなりキツイな…とそこも引いてしまいました。
最終的にはハッピーエンドで、悪そうな人たちもやっつけて、スカッと爽快!青春!って映画なのですが、引くな…って思ったり、なんで急に?って思ったり、ストーリーへの感情移入がしにくかったため、いまいちかなと思いました。