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子供の心にも伝わる何かがある、文化の漂うデイズニー映画
児童文学書を映画化されているような印象を受ける「モアナと伝説の海」。児童文学のにおいが漂う理由は、ポリネシア文化の継承をさせる島民の存在やヒロインである少女の存在にある。モアナはまだ少女であるが、心優しく幸せに暮らしていた。このおてんば娘故に島の内では好奇心がおさまらず、そのありあまっている好奇心を島から見える海の向こうまで広げて憧れている。
反してモアナの親はこの島にとどまるよう強くモアナを押さえ込むのだが…。そんなモアナに試練が襲いかかるが、ラストはついに役目を成し遂げてしまう。
モアナは一人で冒険に出るものの途中で話し相手と出会う。このモアナの救世主に見えた大男の存在と役目に対しては茶目っ気たっぷり。モアナは誰かの手柄を自分のものにしたのではなく、自分の血と勇気により島の向こうの海で大冒険を成し遂げる。そんな少女の大冒険に子供の心はどんなふうに反応するのだろうか?
大海を目指した少女のように、ワクワクしながら見ることができる映画。大人からも子供に見せる映画としてハズレがないと言われるデイズニー映画、教育的な意味でも楽しむことが出来、ダイナミックな映像美とミュージックが華を添えている。