ショーシャンクの空に 感想
この映画を観て一言述べるのであれば、「どんな境遇に遭っても決して諦めてはいけない」でしょうか。
1994年にアメリカで公開、そして日本初公開が1995年と一昔前の作品ですが、これからも時代を越えて名作と言われるほどの作品だと思います。
簡単なあらすじとしては、妻とその愛人を殺害したという冤罪で無期の刑を宣告されショーシャンク刑務所に服役した主人公アンディが、数々の苦難に遭いながらも決して希望を捨てず、負けずに立ち向かっていく姿が描かれています。
この作品が長年名作だと言われ続けるのは、その圧倒的なまでの爽快感だと考えます。
舞台となる大規模な刑務所では刑務官の暴力、囚人同士の喧嘩が日常茶飯事であり、アンディも服役したばかりの頃は「新入り」ということで狙われていました。
それでも同じ終身刑で服役していた「何でも揃える調達屋」のレッドという相棒のような存在ができ、たった十数センチのロックハンマーで20年という到底信じられないような時間を掛けて穴を掘り進め、脱獄に成功しついに自由を手にします。
この刑務所が刑務所所長の絶対的な支配があり、権力や金、独自の技能を持った者、それはまるで悪をはらんだ現代社会を見ているような感覚になります。
この現代の縮図からの開放を描いているが故に、観た者に爽快感を与えているのです。
最後には決して諦めずに「自由」を手にしたアンディ。
この映画は作中に名言も数多く存在し、観た者の心に希望を持つことの大切さを感じさせるヒューマンドラマとなっています。
公開してから20年以上経った今でも根強い人気を誇る不朽の名作です。