クイーンズ・クオリティ

クイーンズ・クオリティ

『クイーンズ・クオリティ』とは、最富キョウスケによる漫画作品である。小学館の『ベツコミ』2015年8月号より連載を開始した。同作者による『QQスイーパー』の続編にあたる。人の心に巣食う悪意と病を退治し、ココロの汚れを祓う“ココロの掃除屋”を家業とする堀北家を舞台に、「女王(クイーン)」の力をめぐって繰り広げられる恋愛や人間模様を描いたラブ・ファンタジーである。
高校2年生の西岡文(にしおか ふみ)はその能力を見込まれ、家政婦兼掃除屋見習いとして、堀北家の屋敷で住み込みで家業のお手伝いをしていた。文のパートナーは、堀北家の息子であり同級生でもある掃除屋・堀北玖太郎(ほりきた きゅうたろう)である。彼の仕事を手伝ううちに、文には人々に絶大な影響や力を及ぼす「女王(クイーン)」の力が覚醒し始めていることが判明する。それは同時に危険な力でもあり文は不安を感じるが、コミュ力底辺ながらも掃除屋の腕があり、文の力を止められるかもしれない特別な存在である玖太郎に「絶対に離れない」と宣言され、不覚にもトキメいてしまう文。さらに、玖太郎が「女王」の力を抑えられる、コントロールできることがわかり、二人の関係は一層深まることになる。

6aryuji0418のレビュー・評価・感想

クイーンズ・クオリティ
10

誰もが共感できる作品

この漫画は”人の心の掃除”をする掃除屋の話で、人が抱える悩みや過去、トラウマなど、
誰もがちょっと心が「ウッッ」ってなってしまうような出来事や感情を綺麗に掃除いていく物語です。
ファンタジーな世界の中にリアルな人間の心情が描かれており、誰もが共感できる作品だと思います。

この漫画の中で一番好きな言葉が『荒波の中ではただふてぶてしくあれ』です。
この言葉は壮絶な人生を歩んできた主人公の幼少期を育ててくれた”先生”の言葉です。
また、それをうけた主人公がどんな逆境や理不尽に立たされても卑屈にならず、
むしろ「”これでわたしを挫いたつもりか”と襲いくる理不尽を上から見下して笑ってやるんだ」という主人公の強い気持ちを描いた言葉で、
この漫画のみならず、人々が生きてく上で必ず訪れる理不尽や逆境を乗り越えさせてくれるような強いセリフに心が打たれました。

また掃除屋は人の心を掃除する際に、その対象者の心の闇に飲み込まれないよう強い信念や思いを念じないと掃除できないのですが、
人の心の掃除はそんな自分の信念や思いすらも疑ってしまうくらい過酷な状況です。
その状況を乗り越えるための修行や教えが、”日々の掃除をきちんと丁寧にこなす”という風に描かれていて、
日々の行動や習慣が自信や信念に繋がっていくというところもとても考えさせられました。
ファンタジー要素の中に人としての大事なものが詰まった作品で、本当にすべての人におすすめしたいです。