三国志好き、歴史好きにはヒット間違いなし
紀元前3年の古代中国、春秋戦国時代の戦国七雄の争いをモデルとした作品。
内容は史実に基づいて構成されており、後に中華統一を果たす秦国王・政(のちの始皇帝)と天下の大将軍を目指す戦争孤児・信との身分を超えた関係を描いている。
他国との領土争いの中で、信は成長を遂げ、自らの部隊(飛信隊)の長となり、武功を挙げ天下の大将軍へと近づいていく。その中で師となる将軍の死、仲間の死を乗り越え信の大人への成長、将としての成長を感じることのできる作品である。
攻城戦など戦場でのアクションシーンは迫力満点だが、策謀めぐらす政権争い、外交も見どころ満載である。秦国の王にすべての力があるわけではなく、王の次に権力のある呂不韋との権力争いは常に続いていた。元豪商で、多くの富を築いてきた呂不韋との争いは国王には不利であったが、飛信隊の活躍は政治にも影響を与え、政を支えていた。外交面でも知謀をめぐらすシーンは多く、戦闘シーン以上の見応えを感じることができる。
1期2期では3DCGを使っているため、絵に抵抗を覚えるが、話が重なるごとに自然な絵に変わっていく。この絵への抵抗で中断する方も多いだろう。作者の絵への熱意が感じられるようになるまでの辛抱が必要だ。