蟻編は漫画界の最高傑作
蟻編を書いた冨樫先生は、キャラクターを思うように動かしたらこういう展開になったと言っていましたが、キャラクターがまるで生きているかのような展開で、ドキドキハラハラ時に悲しいという色々な要素を持ち合わせています。話のスケール、伏線の張り方、回収方法、話の展開方法が私の読んだ漫画の中では、最高傑作だと思っています。だからこそ誰にでも愛される作品になったのでしょう。
特に蟻編で面白いのが、メルエムがコムギとの軍儀を通して人間ぽくなっていく(元は人間と蟻のキメラなので、人間らしさがあるのは当たり前だと思うのですが…)姿です。
国の王を担うメルエムが、感情を抱きはじめることで、人間らしさを出し始めるだけでなく、人間を対等に扱う姿に胸が熱くなります。「ああ、メルエムも人間だったんだ…」と再認識させられる、そんな展開です。ここがかなり感動します。
バトルも申し分なく、色々な人が色々な場所でバトルを繰り広げます。有名なところでいうと、ゴンVSネフェルピトーのシーンで、ゴンがゴンさんと言われるほどに成長した姿で戦闘するシーン。ここは、ゴンが大人になった姿と言われています。だからこそ、これ以降の話でゴンの念能力が使えなくなってしまうのですが、それは読んでからのお楽しみにして欲しいです!
ゴンがどんな思いで戦っているのか、どうして格上相手のネフェルピトーを倒そうとしているのか、そこのゴンの感情にも熱くなるものがあるので、まだ読んだことない人はぜひ読んで欲しいです。