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アクション映画だがヒューマンドラマや家族愛に注目
SF映画の金字塔「ターミネーター」のシリーズ2作品目。前回の敵ターミネーター(T-800)が味方となり新型ターミネーター(T-1000)からジョン・コナーを守りぬくストーリー。シュワルツェネッガーらしい迫力のあるアクションとシリーズおなじみのカーチェイスシーンからは目を離せない。トラックとバイク、セダン車とTー1000、タンク車と軽トラック、前半、中盤、後半とそれぞれで発生するチェイスは本作品だからこそ表現できる迫力のシーン。アクション映画としてのジャンルだが、本作の中に表現される家族愛があるからこそただのアクション映画で終わらない。母と子、ターミネーターとジョン・コナーの疑似親子のような関係、機械と人間、その表現があるからこそ、ラストシーンで涙を流す人が多い作品だと感じる。アクションとヒューマンドラマのバランスが取れているので、何回見てもジェットコースターのようにあっという間に楽しく視聴できる。
シリーズの人気を不動のものにした作品だが、その理由は派手なアクションだけでなく1作目から続くヒューマンドラマがあるかにほかならない。それによって今作が引き立ち、何度も続編やリブート作品を生むきっかけとなる。最後まで楽しめるエンターテインメント作品なので、いろんな世代の方と楽しんでもらいたい。