動物のお医者さん / Doubutsu no Oishasan

動物のお医者さん / Doubutsu no Oishasan

『動物のお医者さん』とは佐々木倫子による日本の少女漫画。白泉社「花とゆめ」に連載された。獣医師を目指す西根公輝が北海道札幌市にあるH大学獣医学部で個性豊かな友人や教授、動物と関わりながら成長していくコメディ作品。主人公・ハムテルの飼い犬・チョビが話題を呼び、シベリアンハスキーブームを起こし、H大のモデル、北大獣医学部に志望者が殺到するなどの社会現象を起こした。2003年にテレビドラマ化された。

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動物のお医者さん / Doubutsu no Oishasan
9

何度読み返しても面白い

ドラマ化もされたこの作品。とにかく登場人物がユニークです。主人公の周りのキャラ立ちが半端ない。
しかもニンゲンのみならず、動物のキャラの立ち方が面白くて面白くて。
北海道の話なのに、関西弁で物事を考える猫に癒されてしまいます。
ストーリーが基本一話完結なので、空いた時間にちょこっと読めるのもお勧めできるポイント。
少女漫画イコール恋愛ものというステレオタイプな考え方を覆された画期的な作品です。
たくさん出てくるキャラクターの中で一番好きなのは、漆原教授。
サブキャラなのにその濃さは主人公クラス。
教授としてのキャラの濃さもさることながら、学生時代のエピソードも教授になりたてのアフリカでの活躍エピソードも
面白すぎて、何度読んでも笑ってしまいます。
人の顔色をうかがいながら、そつなくこなそう主義の私にとっては、
「こんな人とかかわりあいたくない!」と思う反面、
「こんなに自由気ままにふるまえたら、さぞかしストレスなんてないんだろうな。あ~うらやましい」と思うキャラです。
獣医なのに患畜に優しい治療をしない(格闘経験も!)、誤診もあるのですから、コンプライアンスにうるさい今のご時世なら許されない設定かもしれません。
動物が好きな人もそうでない人も楽しめる動物のお医者さん。
ぜひご一読を!