やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 / 俺ガイル / My Teen Romantic Comedy SNAFU

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 / 俺ガイル / My Teen Romantic Comedy SNAFU

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』とは、渡航による日本のライトノベル、およびそれを原作とするメディアミックス作品。イラストはぽんかん⑧が担当している。略称は「俺ガイル」や「はまち」。2011年3月から2021年4月にかけて全18巻(本編14巻、外伝4巻)がガガガ文庫より刊行された。完結後には新プロジェクト『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結』の製作が発表され、2021年9月よりライトノベルの刊行が行われている。
本作は、友達を作ろうとしないひねくれた高校生が、それを見かねた教師によって「奉仕部」という部活に入れられてからの高校生活を描いたラブコメディである。
千葉市立総武高等学校に通う高校2年生の比企谷八幡(ひきがや はちまん)は、過去のトラウマから友達作りを諦め、「一人ぼっち」を極めようとするひねくれた少年だった。リア充を嫌いながら独自のぼっち生活を謳歌していた八幡だったが、生活指導担当の教師・平塚静(ひらつか しずか)に目をつけられ、生徒の悩みを解決する「奉仕部」へ無理矢理入部させられる。そこで八幡は、校内一の才女でありながら人付き合いの不器用な雪ノ下雪乃(ゆきのした ゆきの)と出会う。根本的な考え方の違いから衝突する2人に対し、平塚はどちらがより多く依頼を解決できるかという勝負を命じる。その後、最初の依頼人でありカースト上位に属する由比ヶ浜結衣(ゆいがはま ゆい)も入部し、3人は中二病の材木座義輝(ざいもくざ よしてる)やテニス部の戸塚彩加(とつか さいか)、家庭的な川崎沙希(かわさき さき)、カースト最上位の葉山隼人(はやま はやと)らの依頼を次々とこなしていくことになる。

6lsm199321のレビュー・評価・感想

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 / 俺ガイル / My Teen Romantic Comedy SNAFU
10

俺ガイル、20回以上この作品を観ても楽しめる訳

「俺ガイル」と呼ばれるアニメ、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」。
先に言っておこう。この作品はなんと言っても、理解することが非常に難しい作品である。
しかし、そこにこの作品の大きな魅力が隠れている。

主なあらすじは、主人公である高校生の比企谷八幡は友達作りに失敗して常にぼっち。
周りの、高校生活を謳歌しているリア充達をいつも陰ながら欺瞞であり悪であると考えて高校生活を送っていた。
しかし、あるきっかけで学年1美少女で有名な雪ノ下雪乃の所属する奉仕部に入ることになり、
由比ヶ浜という第3のメンバーが奉仕部に入部した後に、どちらがより人に奉仕できるかという勝負をすることになる。
と、まぁここまではあらかたよくあるストーリーなのだが、ここからが俺ガイルの面白さが始まる。

この奉仕部での活動を通して様々な人の悩みやトラブルを解決していくのだが、雪ノ下が真っ当な方法で解決を目指すのに対して、
主人公である比企谷は、斜め上からのひねくれた方法で解決していくことを目指す。
この比企谷の数々のアイデアには何度も驚かせれることになるだろう。

物語が大きく動き出すのは、高校2年の夏である。
最初は仲が悪かった比企谷と雪ノ下だが、由比ヶ浜の助けもあり徐々に距離を縮めていく。
2人には過去にあるつながりがあったことがわかり、さらに由比ヶ浜とのつながりも。
ここからこじらせた性格3人組の周囲を巻き込んだ人間関係のもつれが始まる。

比企谷の言う本物とは何か。
雪ノ下は嘘を本当につかないのか。
由比ヶ浜が優しいと言われると複雑な表情を浮かべるのはなぜか。

これらのような疑問が作中に散りばめられるのだが、答えは最後まで出てこない。
正確に言うならば、ヒントは与えられるが具体的な答えは明かされない。
これが冒頭で話した、理解することが難しい理由であり、20回観てもこの作品を楽しめる理由である。

重要な会話の場面では、具体的なことは言わず、抽象的な表現でストーリーが進んでいく。
この会話の意味はなんだろうと私たちは何度も考えることになる。
しかし、具体的に言葉にしないことにも理由があることに気づき、1人1人の行動の理由や言葉の真意に気づくたびにさらに、この作品を楽しむことができるはずだ。

そして、最後にこの作品のタイトルの意味もわかる。
ぜひ、これまで観たことない方も、観たことあるけど意味がわからなかった方もこの作品に触れてこの作品の奥深さを感じてほしい物語である。