エノーラ・ホームズの事件簿
シャーロックホームズの妹のエノーラのお話です。
彼女の16歳の誕生日に目覚めると母親が暗号を残して、突如姿を消してしまいました。
エノーラは母が生きていくために必要であると考えた戦い方、読書、化学、スポーツを始め、
身体的にも精神的にも鍛えられ、そしてなんでもやっていいし、何者にでもなれることを教えてくれるお母さんでした。
普通の母親は刺繍などを教えます。この時点でかなり変わった母親から教育を受けてきたことがわかります。
エノーラはとても頭が良く優れた少女です。そして、エノーラは長い間会っていなかった、兄たちに会いにいくことを決めます。
兄2人と共に母親の失踪の原因を探します。
母もエノーラも一筋縄ではいかない個性を持ち、シャーロックホームズの時代の女性としては逸脱した存在です。
エノーラは強く逞しく、賢い少女というより立派な女性という雰囲気を醸し出しています。
兄に無理矢理、花嫁学校に入れられてしまいますが、学校を抜け出してしまいます。
その後、列車内で出会った男の子と共に命を狙われていながらも、母を探します。
世間一般で正しいと言われることや、こうあるべきだという思い込みや文化に疑問を持ち自身の考えをエノーラは貫いていきます。
エノーラはシャーロックホームズよりも賢い存在なのかもしれません。
そして母と再び会うことができるのか、なぜ母が失踪してしまったのか徐々に母へと近づいていくのです。