約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland

約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland

『約束のネバーランド』とは白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)による日本のダーク・ファンタジー・サスペンス漫画。2016年8月に『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始された。GFハウスという孤児院で育てられた主人公のエマとその仲間達による、過酷な運命を自分の手で変えようともがき奮闘する物語である。ジャンプのセオリーである“友情、努力、勝利”を違う角度から描いている点や、独特な世界観、ミステリー要素を含むストーリー性などで人気を集め、テレビアニメ化や小説化、映画化と多岐にわたる支持を得ている。

syunnkannsettyakuzai9のレビュー・評価・感想

約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland
9

とても考えさせられるアニメである。

見始めた時は、施設での子ども達が主要人物であり、マザーと呼ばれるお母さん的な存在の下で楽しく過ごしている描写だった為そこまで深く考えずに見ていた。
だが、3話あたりから実在しないモンスターが出始める。
子どもたちはある程度の年齢になると里親に出されることになっているが、実はモンスターの為の食用人間として出荷されていたという事実が見え隠れしてくる。
そして、母親的存在のマザーと呼ばれる女性たちは、子どもたちの前では良い母親だが、
実は頭の良い食用人間を育て、年齢、知識、学力などいい頃合になると出荷を手引きするという裏の顔があった。
その事実が分かればわかるほどミステリアスなファンタジー要素が強くなり一気に引き込まれる内容になっている。
子どもたちの中でも年上である3人が、ある日を境にその事実に気づき始める。
兄弟姉妹同様である下の子どもたちも含め、みんなを守るために施設からの全員での逃亡作戦を企て始める。
このアニメはここからがとても面白くなる。
マザーは子どもたちにバレないよう出荷を手引きする一方、子どもたちはマザーにバレないように逃亡を企てるという、互いの駆け引きのようなやり取りがとても面白い。
そして、2ndシーズンになると逃亡成功した後のストーリーになるのだが、その際モンスターの中でも人間を食さない良い種族が現れる。
そこからモンスターと人間の命の重さの違い、人間と同じように彼らにも家族が存在することなど、人種差別に繋がるような深い内容が盛り込まれている。
物語自体は子どもが主人公であり、その子どもらをモンスターが食べるという、一見グロ系のファンタジーアニメのようであるが、
1話1話とても考えさせられる素晴らしいアニメである。