ハッピー・デス・デイ

ハッピー・デス・デイ

『ハッピー・デス・デイ』とは、2017年に公開された新感覚のホラー映画。
主人公はわがままで自己中心的な女子大生ツリー。彼女は自身の誕生日に謎の仮面の人物に命を奪われる。しかし殺されたはずのツリーが目を覚ますと、なぜか殺された誕生日の朝に戻っていた。彼女は自分が殺される誕生日を何度も繰り返す中で、このタイムループ地獄から抜け出すために殺人犯の正体を暴き、自分が生き残る道を目指して突っ走っていく。"殺されること”を何度も繰り返すことで高まる恐怖とスリルを最大限に味わえる映画である。

6fyuuko6230のレビュー・評価・感想

ハッピー・デス・デイ
8

怖いよりも面白い

一応ホラー映画なのだが、コメディ要素の強い作品だ。
ホラーが苦手という人でも、ダークなファンタジーコメディと思えば観られるのではないだろうか。
主人公は、自分の誕生日に何者かに殺されてしまい、しかし死んだと思ったらなぜかまた同じ誕生日の日を繰り返し、
再び何者かに殺されするとまた同じ日を…といういわゆるタイムリープものだ。
タイムリープ物は、おそらく一定のファンがいるジャンルのひとつと言えるだろう。
多くの作品はシリアスな物が多いだろうが、前述したとおり、この作品はコメディ要素の強いホラーだ。
最初、わけもわからず殺され、同じ日を繰り返すということに、当然ながら主人公は困惑し恐怖する。
しかし、犯人を見つけてやろうと決心してから急に吹っ切れたようで、全裸で大学のキャンパスを歩いてみたりと、色々と悪乗りするのである。
しかもその様がとても楽しそうなのである。
少しだけ残念なのは、犯人捜しをするというところから、少なからずミステリー要素もある作品なのではと思えるが、
あまりそういったところは期待できないということだ。
ただ、これは私がミステリー作品も好きだから残念に思っただけで、人によっては全く気にならないところかもしれない。
ほとんど本能のままに生きていそうな主人公は可愛らしいので、そういったところも楽しめるので、良いかもしれない。