心もお腹も満足させます
カールは一流レストランの料理長。
持ち前の頑固さから、有名評論家やオーナーと衝突し、自分の気持ちをぶつけたTwitterは炎上。
レストランを辞めて始めたのは、フードトラック。
自分の料理で人を喜ばせたいというシンプルな動機に立ち返り、シンプルなキューバサンドイッチを売りながら、
こんがらがった家族の関係もシンプルにほどけていく…そんな構成が秀逸。
ともに旅する息子(デジタルネイティブの力を大いに発揮)、天真爛漫な別れた妻(美人でびっくり)、
友人(とってもいいやつ)、行く先々で出会うお客さんたちの笑顔。移り変わる車窓の風景。
そしてほんとうにおいしそうなキューバサンドイッチ!
シェフとして父としてともに働き、その背中を見せることから始まり、はじめはぎくしゃくしていた息子とも、徐々にお互い尊敬しあう関係に変化する。
ここでも、ボロの中古トラックをピカピカに磨き上げることから始まって、可愛らしいフードトラックに生まれ変わらせる様子と印象がだぶる。
冒頭でぶつかった有名評論家とも和解し、旅は笑顔で終わりを迎える。
「アイアンマン」を手掛けたカール役のジョン・ファブローがメガホンを取っているだけあって、
マーベル・ファンには見逃せない俳優陣が出演しているのも忘れてはいけない見どころの一つだ。