「あきらめない」という思いの強さを感じるアニメ作品
昔、心に持っていた熱い思いを取り戻したい…そんなときにオススメのアニメ映画が、
「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション」だ。
原作は週刊少年ジャンプで連載中の「僕のヒーローアカデミア」。
「個性」と呼ばれる特殊能力の存在する世界が舞台だ。
ヒーロー養成学校に通う主人公の出久(通称:デク)は、ヒーロー事務所のインターンとして「オセオン」という国に向かう。
仕事中に宝石の強盗事件に巻き込まれたデクは、偶然出会った民間人の青年、ロディとともに逃亡生活を送ることになる。
ロディの過去が明かされるにつれ、彼と個性を否定する団体「ヒューマライズ」との関係が明らかになっていく。
だが少年漫画らしく暗く重いだけではなく、時には笑いを挟んだり、
最初はギスギスしたりしていたデクとロディの友情が深まっていく過程など、ほっこりする場面もきちんとある。
終盤のアクションシーンは目が追いつかないほど美麗かつ動く作画で、迫力もあって目が離せない。
ゲスト声優として出演している俳優・吉沢亮の演技も本職顔負けで、違和感なく聞ける。
原作ファンとしては、デクとロディの友情を重点的に描かれているため、おなじみのクラスメイト等の出番が少ないのが寂しいところだが、
一作の映画としてはまとまっているので、原作を知らなくても楽しめる。
キャラクターたちが懸命に「ヒーロー」として働く姿を見て、熱い涙を流したいときに見たい映画だ。