良い涙が流せる
アパートに一人暮らしをする幼稚園児が主人公の漫画です。
笑いあり涙ありの話が多く飽きる事なく読み進む事が出来ます。
ギャグ要素が多いながらも考えさせられる漫画です。
ありえない設定ながらもリアル感があり、違和感なく見る事ができます。
主人公コタローの父親は虐待をする父親で、母親は子どもに興味がなくコタローをしっかりと育てる事が出来なく、コタローは施設で育ちます。
しかしなんらかの理由がありコタローは一人暮らしをする事となります。
役所の人がコタローへ生活費などのお金を渡し、そのお金でコタローは生活をしています。
そのお金の出どころは母親の保険金なのですがコタローはその事実を知りません。
壮絶な過去がありながらも懸命に生きるコタローに涙が出てきます。
そしてなんと言ってもこの漫画の登場人物には悪役がいません。
同じアパートに住んでいる住人がコタローの親代わりになろうと支えているのですが、
逆にコタローにも支えられていく場面がとてもよく表現されていると思います。
特に隣人の狩野が変わっていく姿がよくわかります。
コタローのキャラ設定がとてもよく、発言や行動が大人びていてるのですが所々に子どもの幼さが垣間見えるのも良い部分だと思います。
一度読んだらコタローの虜になる事間違いなしです。