あと1センチの恋

あと1センチの恋

『あと1センチの恋』は2014年に公開された、イギリス・ドイツ合作の恋愛映画。監督はクリスチャン・ディッター、脚本はジュリエット・トウィディが務める。出演者にリリー・コリンズ、サム・クラフリンがいる。原作はセシリア・アハーンの『愛は虹の向こうに』。
リリー・コリンズ演じるロージーと、サム・クラフリン演じるアレックスという2人を取り巻く恋愛模様を描いた作品。ロージーとアレックスはお互いを想う気持ちをなかなか打ち明けることができず、長い間すれ違い続ける。

prikestu56565のレビュー・評価・感想

あと1センチの恋
10

人生におけるタイミングの重要さを改めて感じる映画です。

リーリー・コリンズ演じるロージーと、サム・クラフリン演じるアレックスは幼馴染の2人。
これは友達以上恋人未満というよくある設定の男女のお話。

同じ大学を目指して勉強に励んでいた2人だったが、ある事件が起こる。
プロムの夜、ロージーはクラスメイトの男の子と一夜を共にしてしまい、そのまま妊娠。
大学進学を諦めたロージーは育児のために地元に残ることを決断する。

アレックスは産まれた子の父親代わりになることを決めるが、まずは合格した大学へ進学した。
離れて生活を続ける2人だが、お互いを思いやる気持ちは言えないまま時は過ぎて大人になった…。

タイミングの重要性を強く感じさせる作品です。

相手の大切さに気付き、気持ちを伝えようと思った段階では時すでに遅し。
幼いころからの胸に秘めた思いがありましたが、お互いなかなかそれを言葉にすることができないのです。

ロージーとアレックスの、「気になる」「好き」「愛してる」と互いを思う気持ちの変化。
しかし気持ちの段階のタイミングにずれがあり、なかなか結ばれることのない2人。

毎回切なく、タイミングの悪さを恨むしかありません。
このすれ違いは作品の中で何度も描かれていますが、見どころです。