ソードアート・オンライン / Sword Art Online / SAO

ソードアート・オンライン / Sword Art Online / SAO

『ソードアート・オンライン』は、川原礫による日本のライトノベル作品である。アスキー・メディアワークスより出版され、全巻発行部数は1,000万部を超える。アニメ化や漫画化、ゲーム化などのメディアミックス展開も行われている。
本作は当初、第9回電撃ゲーム小説大賞応募用に執筆された作品だったが、ページ数の問題で応募ができず、ウェブサイトにオンライン小説として掲載されていた。その後川原が別作品で電撃小説大賞の大賞を受賞。その際に担当編集者が本作を読んだことで商業化につながった。
本作はログアウトができなくなりゲームでの死が現実の死に直結してしまった仮想現実MMORPG「ソードアート・オンライン」(SAO)、SAOの一部のプレイヤーが閉じ込められた「アルヴヘイム・オンライン」(ALO)など、仮想世界をめぐる様々な事件が描かれる。
本作は、バトル要素やラブロマンス、サバイバル要素などが絶妙に組み合わされた魅力的なストーリー展開や、キャラクターの細かい描写が特徴で、多くのファンを獲得している。

momizi19916のレビュー・評価・感想

ソードアート・オンライン / Sword Art Online / SAO
10

ソードアート・オンラインの魅力

これはMMOだ!ネットゲームだ!一言で言うとそんなお話。1巻毎に随分と話が様変わりしており、しかも元Web小説。
全感覚体験型の新型ゲームハード「ナーヴギア」の全く新しいネットゲーム「ソードアート・オンライン」。1万本しか販売されなかったため、コアゲーマーを主にすぐさま売り切れ。五感全てで感じられるネットゲームに、ログインした1万人。 しかし、そこで行われたのはゲーム内での死が現実の死となるデスゲームだった。ログアウト不可。途中脱出不可。生還への道のりはフィールドを100階上ったところにあるゲームクリアのみ…。
そんなあらすじなのですが、どうみてもネトゲ推進小説です、ちくしょう。1階上る毎に現れて、プレイヤー数十人でかからなければ倒せないクラスのボス。ソロか部隊か、クリアを目指すか命を大事にするかのプレイスタイルの違い。命がかかっているが故のプレイヤー間でのトラブル。レアアイテムを奪い、時には命さえも奪う悪質プレイヤーの存在。しかしそれらを乗り越えて、100階のフィールドの後半まで上り詰め、クリアを目指す攻略組。そしてその中に所属しつつもソロプレイでひたすら上りつめる主人公。なんだか昔ネットゲームのROをやってた頃を思い出す物語。
後半こそただ敵を狩る作業ゲーになったものの、ハマった頃は如何に効率良く敵を倒し、強くなるかが面白かったからなぁ。物語内で主人公が言う、「人より強くなる優越感がネットゲームの醍醐味」というのもわかる。同じくらいに楽しい、現実ともまた違う人と人との繋がり方も表現している。
巻毎にかなり方向性が変わってくるものの、大体1・2巻完結の構成。ネトゲ経験者にオススメ。1巻は特に面白いと思う。