ヤンキー君とメガネちゃん

ヤンキー君とメガネちゃん

『ヤンキー君とメガネちゃん』とは、吉河美希が『週刊少年マガジン』(講談社)で連載していた漫画作品、およびそれを原作としたメディアミックス作品である。
現ヤンキーの品川大地と、元ヤンキーである学級委員の足立花は同じクラス。花はヤンキーであった過去を隠して真面目に生きていたが、ある日、不良に絡まれたことをきっかけに、元ヤンキーであることが品川にバレてしまう。この件をきっかけに2人は関わりを持つこととなり、やがて他の友人たちとともに生徒会役員として、学校や生徒が抱える問題にぶつかっていくことになる。
本作は2010年4月にTBS系の金曜ドラマ枠で実写ドラマ化された。品川大地は成宮寛貴が、足立花は仲里依紗が演じている。

lopalopaのレビュー・評価・感想

ヤンキー君とメガネちゃん
7

仲良くなっていい感じかと思いきや、ちょいちょい出る温度差が絶妙

現ヤンキーの少年が、元ヤンキーの女の子に振り回されてしまうコメディー系の漫画です。
ストーリーはつながっているのものの、ほぼ一話完結系の漫画なので読みやすいです。
脱ヤンキーを目指してまじめ路線に移行しているのか、ただの天然なのか、それとも、ちょっと抜けているのか、
つかみどころがない主人公の女の子が、いろいろなことに挑戦したり、問題解決しようとしますが、いつも巻き込まれるのが、ヤンキー君。
ダルいと断ろうとしても、なんだかんだで、言いくるめられてしまうところが、ただの純粋な少年。
めがねちゃんは、時々、ドキっとするセリフを言ったりしますが、特に深い意味はないみたいです。
それを言葉通りに受け止めて、勘違いだったと知ったときのヤンキー君の反応が面白いです。
現実とは、かけ離れている高校生活に見えますが、先生から褒めてもらったときや、引きこもりの同級生の登校拒否がなおったり、
小さな喜びをふたりが共有し、仲良く打ち解けてると思いきや、そうでもないことを匂わせる描写がたくさんあり、ふたりの温度差にじわじわ笑いが押し寄せてきます。
ただ、2巻目の後半以降、ふたりのやり取りより、ほかの登場人物を交えたストーリーが増え始めます。