どんどん読み進めてしまう(漫画版レビュー)
異世界ファンタジー作品。働き過ぎの女性が異世界に召喚されたのに、王子に無視されてしまうまさかの出だしである。
異世界に召喚されたら丁寧にもてなされるイメージがあったので、これにはビックリした。
王子に無視されてもめげることなく、自分のやりたいことを見つけて仕事をする主人公・セイ。
自ら仕事を見つけては、意図せずして次々と問題を起こしてしまうが、周りの協力を得ながらどんどん解決していく。
小さな話がどんどん大きな話へつながっていくことにとてもワクワクしながら読み進められる作品である。
また、セイが行動する姿はかっこよくもあり頼もしくもある。時々やりすぎてしまうのは彼女の性格だろうか。
そんなところがさらに物語をおもしろくしてくれている。
セイのその行動力のかいもあってか、金髪碧眼イケメンとお近づきになりるにも関わらず、
セイが男性慣れしていないせいもあって、距離が縮まりそうでなかなか縮まらない2人。
じれったいようなもどかしいような気持ちになるが、今後2人の関係がどのように発展していくのか、本筋と合わせてとても楽しめる。
この作品は剣と魔法の世界で現代人の知識が役に立つ場面も、魔法に驚かされる場面も実際に自分がセイと一緒に体験しているように感じられるほど丁寧に描かれている。
原作は小説だそうだがそうとは思えないくらい、絵柄もきれいで細部まで書き込まれているので、読んでいて違和感を覚えることは全くない。
何度読み返しても楽しめる作品である。