偽装家族は本物の家族より本物らしく
『SPY×FAMILY』は集英社が配信する少年ジャンプ+のアプリにて配信されている漫画である。
作者は遠藤達哉。
1話だけでコメントが2000、5話までの閲覧数が300万達成、Twitterでトレンド入りなど、
ジャンプ+史上初めての快挙をいくつも達成している大作である。
東国オスタニアと西国ウェスタリスは現在かりそめの平和が保たれていた。
西国から東国にスパイとして送られた黄昏(ロイド・フォージャー)は、東国の政治家であるドノバン・デズモンドと接触するために任務を命じられていた。
その内容とは、偽装家族を作り子供をデズモンドの息子が通う学校に入学させること。
養子を探している途中、心を読める孤児院の少女アーニャと出会う。
アーニャは黄昏の心を読み賢いふりをして養子に迎えてもらう。
入学のための筆記試験はうまくいったが、なんと面接には両親がそろっている必要があるとのこと。
そこで黄昏は恋人役の女性を探すことになる。
ちょうどその時、公務員であるヨル・ブライアと出会う。
実は彼女は殺し屋で他人の目を避けるために恋人を探していた。
お互いの利害が一致したため2人はお互いを恋人役に選ぶ。
3人は素性を隠しつつ偽装家族を演じていくことになる。
この作品は3人の視点があり、それぞれの思惑や任務を隠しつつ偽りの家族をコメディチックに描いていく作品である。
どのキャラクターも天然だったりポンコツだったりするにもかかわらず、なんだかんだで上手くいってしまうのが面白い。
話の本筋自体はゆっくり進んでいくが、各話ごとのテンポが良く読みやすい構成になっている。
日常パートもキャラクターの魅力が出ていて面白いが、メインのストーリーも気になってしまう。
早く続きが読みたくなってくる、そんな作品です。