ゆるキャン△ / Laid-Back Camp / Yuru Camp

『ゆるキャン△』とは、あfろによる日本の漫画。タイトルに含まれる「△」は音読しない。『まんがタイムきららフォワード』(芳文社)にて2015年7月号から2019年4月号まで連載。同年3月29日より芳文社の漫画配信サイト『COMIC FUZ』にて連載している。2021年で累計発行部数は600万部を突破。
2018年1月から3月までアニメ第1期が放送され、2021年1月から4月まで第2期が『ゆるキャン△SEASON2』のタイトルで放送された。テレビドラマは2020年1月から3月までテレビ東京にて第1期が放送され、2021年4月から6月まで『ゆるキャン△2』のタイトルで第2期が放送された。2022年7月には劇場版アニメ『映画 ゆるキャン△』が公開された。
内容はタイトルの通り、女子高生がゆるくキャンプをする日々の様子を描いたキャンプ漫画。女子高生が休日にそれぞれキャンプ場へ向かい、そこで見た景色や動物、食べ物をスマホで共有しながら過ごすという話を繰り返している。主人公の志摩(しま)リンは一人キャンプの熟練者であり、熟練者ならではの楽しみ方を教えてくれる。一方、各務原(かがみはら)なでしこはリンとの出会いでキャンプに興味を持ち始めたキャンプ初心者。漫画の中では、キャンプグッズやキャンプ場の解説がされており、キャンプに興味のある人にとっては勉強にもなる内容が描かれている。

natuya-72のレビュー・評価・感想

レビューを書く
ゆるキャン△ / Laid-Back Camp / Yuru Camp
9

可愛いキャラクター達と一緒に美しい景色、BGMを楽しめる素晴らしいアニメ。

高校生の女の子達がキャンプを楽しむアニメである。
ストーリーは全話を通してほのぼのとしており、休憩先で寝過ごしたり、行くはずだった温泉が閉まっていたりという、
ちょっとした事件も起きるが、どの場面も明るく描写されていて安心して観ることができる。
とにかく作画が良く、自然の描写に臨場感があり、BGMも美しい。
このアニメにおいて最もオススメしたいポイントだ。
キャンプと聞くと、数人で楽しむものというイメージが強く、そういった賑やかさが苦手な人もいると思うが、
主人公のひとりである志摩リンは、ソロキャンプが好きな女の子であり、彼女が存分に「ひとりのキャンプ時間」を堪能している場面は、
静けさと自由さが感じられ、見ている側に「ひとりだからこそ」の楽しさを伝えてくれる。
作中ではソロキャンプだけでなく、志摩リンに出会ったことでキャンプの楽しさにはまってゆく各務原なでしこと、
同級生で野外活動サークルの大垣千明と犬山あおいの3人による、気の置けない友人達とのキャンプの場面もある。
ひとりでも、誰かと一緒でも、皆それぞれの楽しみ方があることを教えてくれるアニメだ。
作中に出てくるキャンプ飯も試してみたくなるようなものばかりである。
また、キャンプ道具にまつわるごく簡単な知識についてもストーリー中の会話で軽く触れる場面があり、
キャンプ未経験者が観てもわかりやすく説明されている。
全体を通して、清々しい空気に触れた気分になれて心が癒される素晴らしい作品であるが、
これからキャンプをする人には実践的な内容ではないということだけ伝えておきたい。
このアニメは楽しみや友情、自然の美しさの描写がメインで、いわゆる「優しい世界」が中心になっているため、
あくまでしっかりと気温や天候と相談することや道具の取り扱い、キャンプをする際のマナーに関してはご自身できちんと学ぶ必要があることだけは覚えておいて頂きたい。