9
シン・ゴジラを支える正体は〇〇でした
「シン・ゴジラ」は、2016年に公開された空想特撮映画です。太古から生き残っていた深海海洋生物が不法投棄された際に大量の放射性廃棄物によって変異し、東京湾に突如現れるところから物語は始まります。陸上を匍匐前進するように進む第二形態、突如立ち上がり二足歩行を始める第三形態、そして一時海洋に脱出した後に再び上陸してきた第四形態と、短期間に驚くべき進化を遂げる「巨大不明生物=ゴジラ」。実はこのシン・ゴジラ、ほとんどがCGによって撮影されているのです。形態を変えてゆくゴジラはもちろんですが、飛んでいるヘリも、倒壊するビルも、多摩川河川敷に展開される自衛隊の戦車群も、CGで作成されているのです。日本政府内の混乱のリアルさと相まって、CGをCGと見分けられないほど精密に表現されています。「現実vs虚構」がシン・ゴジラのキャッチコピーなのですが、どちらが現実でどちらが虚構なのか分からなくなります。