トモダチゲーム

トモダチゲーム

『トモダチゲーム』は、『別冊少年マガジン』(講談社)で連載された原作・山口ミコト、漫画・佐藤友生の頭脳ゲーム漫画およびそれを原作としたドラマ、映画である。幼い頃から「金より友達」と教えられてきた高校生の片桐友一は、借金返済のために仲の良い友人4人と「トモダチゲーム」に挑戦する。「友達を疑わないこと」で簡単にクリアできるはずだったが、悪質なルールや仲間の裏切りに翻弄され、あっけなく友一達の友情は崩れ去るのだった。究極の心理戦の果てに友一達はゲームをクリアできるだろうのか。

Uzureichのレビュー・評価・感想

トモダチゲーム
8

友情か金か、頭を使って読む漫画

次はどうなるのか、いったい誰が味方で誰が裏切り者なのか、ワクワクしながら一気に最新刊まで読み進めてしまった漫画。

この漫画は、主人公の高校生・片桐友一とその友達が、友情を試されるトモダチゲームに巻き込まれて、友情か金か究極の選択を迫られる中で、騙し、騙されあいながらゲームをクリアしていく物語である。

この漫画の一番面白いところは、登場人物のキャラの濃さだと思う。主人公を含め、その友達も皆、何らかの過去や秘密を抱えている。また、トモダチゲームに参加する様々なキャラがいるが、どのキャラにもバックボーンがあり、それがゲームにも深く関わっていたりするところが面白い。
また、漫画の中でいくつかゲームを行っていくが、実際に主人公や他の登場人物の視点に立って漫画を読んでいくので、漫画のキャラと同じように頭を使って勝つための方法を考えたり、思わず「そうだったのか!」と騙されてしまうような気持ちにもなったりした。中には、ごり押しで勝負に勝ってしまう場面もあり、少し残念ではあったが、次はどうなるんだとドキドキしながら楽しんで読むことができた。

敵味方が入り乱れ、今後主人公やその友達はどうなるのか続きが気になる、楽しみな作品である。