Queen / クイーン

Queenとは、1970年代前半~1990年前半に活躍したイギリス・ロンドン出身のロックバンドである。メンバーは、フレディ・マーキュリー(ボーカル)、ブライアン・メイ(ギター)、ジョン・ディーコン(ベース)、ロジャー・テイラー(ドラム)の4人で構成されている。
全世界で約3億枚もの音楽作品を売り上げ、2001年にはロックの殿堂入りも果たしている。
代表曲は「Bohemian rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)」、「Killer Queen(キラー・クイーン)」。
1973年にアルバム「戦慄の王女」でデビューし、1975年にボヘミアン・ラプソディが全英シングルチャートで9週にわたり第1位を獲得した。この大ヒットで一気に知名度を上げたQueenは、アメリカ・日本・ヨーロッパなどでツアーを開催し、世界中で有名になった。
1985年にはチャリティーコンサート「ライブエイド」に出演し、6曲を披露。パフォーマンスの良さからコンサート後にQueenのアルバムのチャートが急上昇した。
ボーカルを務めたフレディ・マーキュリーが1991年に亡くなってからもメンバーを変えながら活動を続けている。
2018年には、フレディ・マーキュリーを中心とした映画「ボヘミアン・ラプソディ」が公開。Queenの生い立ちからフレディ・マーキュリーの半生、ライブエイドの再現など忠実に再現されている。

T_aoki7のレビュー・評価・感想

Queen / クイーン
10

その肉まんのような身体を受け入れたQueenという存在

数年前、ミュージシャンのドキュメンタリー映画としては異例のヒットを飛ばした『ボヘミアン・ラプソディ』。
毎年、9月5日に六本木のハードロックカフェではコアなファン達によってフレディ・マーキュリー聖誕祭が行われる。
Queenの魅力とは何か。
久しぶりにQueenのMVをYouTubeで一気観した。フレ様の単独性が逸脱しかねないほど特出している。
ファッションだけ見ても他のメンバー3人とは明らかに一人だけ少しテーマがずれている(笑)
その受容性は、ファンたちの受け入れにも繋がっている。
私がQueenを好きになったのは、何を隠そうQueenのコピーバンドの方々をTVで観てからなのだった。
肉まんのような身体に白いランニングシャツとピタッとしたジーンズを着た男性が、ヒゲ面で声高らかによく聴いたことのある曲を歌っている。
確かこれはビールのCMソングかなんかだったはずだ。こんな方々が歌ってたのかと驚嘆して、コピーの元ネタである本家QueenをYouTubeで検索してみたのだった。
似ても似つかない…。ランニングシャツや、ピタッとしたレオタードを着ている人が歌ってはいるのは明らかだけれども…!
このコピーバンドは、本物Queenのメンバー、ブライアン・メイから正式なコピーバンドとしての証明書をもらっているとTVで明かしていた。
この受容性は、Queenの魅力として彼らを構成する上でも欠かせない要素であると言えるであろう。
聖誕祭でガチコアファンの方々が、ファン歴8年ほどの筆者にも分け隔てなく接してくださるのは、このQueen精神を受け継いでいるからなんだということが年を経るごとにわかってきた。