普遍の愛とはなにかを考えさせられる作品
映画「タイタニック」は、ジェームズ・キャメロン監督がメガホンをとった、1997年公開のアメリカ映画です。
1912年に豪華客船タイタニック号とともに沈没したとされる幻のダイヤモンドを探すため、調査団が深海で偶然発見した絵画をきっかけに物語は動き出します。
モデルとなりその絵画に描かれていた女性が名乗りをあげ、84年もの時を経て、重い口を開け語り始めます。その女性はタイタニック号の沈没に遭遇しながらも奇跡的に助かったケイト・ウィンスレット演じる、ローズのいう名の当時上流階級の令嬢でした。
一方、レオナルド・ディカプリオが演じる貧乏な画家志望の青年ジャックもまた、タイタニック号に乗り合わせ、二人は身分の違いに翻弄されながらも、ごくわずかな数日の間にまさに燃えるような恋を育んでいきます。
運命的なものを感じ、お互いをかけがえのない存在に想う二人でしたが、実はローズには家同士の政略的な思惑のもと婚約した相手が存在していました。
そういった中でも、周囲の目を盗みながら二人は逢瀬を重ねます。
船の先端で身体を重ねるシーンはあまりにも有名ですね。
物語も終盤にかかり、タイタニックが沈むシーンでは、ローズの婚約者は我先に助かろうとし、身分の低いものは見捨てるという、ある意味人間の本質という部分が露呈します。
そんな汚い人間模様が見え隠れする中、純粋な愛、自己犠牲とは何かを考えさせられる作品です。