アルプスの少女ハイジ(アニメ)

時雨のレビュー・評価・感想

アルプスの少女ハイジ(アニメ)
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母世代のハイジ。平成生まれが見ても面白い

平成生まれの20代前半のものが『アルプスの少女ハイジ』のアニメを見てみました。
結論としてはとても面白く、平成生まれが『アルプスの少女ハイジ』にハマりました。
どのようなところが面白いかというと、ハイジのキャラクターは知っているけどアニメの話が分からない世代が見ると、「CMやグッズなどでもおなじみのハイジってそういう話だったんだ!」となるところです。
ハイジは1話では父母が亡くなって母の妹のおばさんに5歳まで育てられていたということや、おじいさんは村の嫌われ者だということなど全く知らなかったので、意外性もあり興味がわいて見続けることができたと思います。また、現代のアニメと比較するのはあまりよくないかもしれませんが、最近のアニメには設定(サブカルチックだったり、グロテスクだったり)や画風に胃もたれのような反応を起こしてしまって見れなかったのもあり、昭和の名作ハイジを見たところ現代の忙しない生活をしている私にとっては癒されるような作品だったのも素敵でした。
また、スイスではなく日本でも母の世代では『アルプスの少女ハイジ』と通ずる部分があったようで、アニメを見て母の時代を知ることができるような気がしました。
アルプスの少女ハイジは、普通の日常を描写していますが、ハイジが樅ノ木の音に感動したり、山の色が夕焼けによって染まったりなど、大人になった私には当たり前のことに疑問をもって感動して成長していく姿にとにかく心奪われ癒されます。
騒々しい現代に心落ち着かせる名作だと思うので、試しに観てもらいたいです。