マクロス7 / マクロスセブン / Macross 7

マクロス7 / マクロスセブン / Macross 7

1994年~1995年に放送されたテレビアニメ作品。1982年に放映された「超時空要塞マクロス」から始まるマクロスシリーズの4番目の作品となる。舞台は西暦2045年、第37次超長距離移民船団・マクロス7船団を襲った地球外生命体「プロトデビルン」に戦わず歌で立ち向かう、ロックバンドFire Bomberのボーカル、熱気バサラと新人メンバー、ミレーヌ・ジーナスを中心に描いたスペースバトルファンタジー。

3mmary-s_3373のレビュー・評価・感想

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マクロス7 / マクロスセブン / Macross 7
8

歌で宇宙を救うアニメ!!

一言で言えば歌で宇宙を救うアニメ。
このアニメの魅力は、なんと言っても主人公の「熱気バサラ」である。彼の凄いところは、名前の通り歌にかける情熱が尋常ではないことだ。敵が襲ってくると、ファイヤーヴァルキリーという可変戦闘機(簡単に言えばロボット)に乗って宇宙空間や空に飛び出すのだが、決して敵に直接的な攻撃を加えようとはせず、ただひたすらに歌う。何があっても歌う。別に歌でダメージを与えようとか洗脳をしようとか考えて歌っているわけではない。ただ彼は自分の歌に乗せた熱い想いを人に聞かせたいのだ。
「戦争なんてくだらねぇ…!俺の歌を聴けー!!」
彼はこの一心でひたすら歌い続ける。戦える機体に乗っているのに、操作技術があるのに、決して戦わず歌い続ける。こんな主人公に最初はイライラする人もいるかもしれない。現に作中でも序盤は全く理解を得られず(そもそも熱気バサラ本人は歌う理由を話そうともしないため理解する方が難しいし、理解して欲しいとも思っていないが)、味方陣営からも煙たがられるシーンが多い。正直最初は自分も「なんやこの主人公。早く戦えや…。ミサイル撃ち込むぞ…。」と思っていた。
だが話が進むにつれて、不思議なことに、熱気バサラを応援したくなってくる。なんなら最終回ではバサラと一緒に熱唱した。
マクロスには色々な作品があるがマクロス7こそ真にマクロスしている作品だと言う視聴者も多い。
全50話近くあるし1994年〜1995年のアニメなため敬遠する人もいるだろう。だが1度騙されたと思って観てほしい。「この回必要だったか?」みたいな回もあるし、序盤から中盤にかけての中弛みはぶっちゃけ相当なものだが、観終わった後には確かな満足感が得られるのは間違いないだろう。あと「突撃ラブハート」の歌詞も確実に覚えられる。世界観の説明や、登場人物の説明等、かなり省いた部分も多いが、Dアニメストアで観ることが出来るので、時間がある人は是非視聴して欲しい。