右手が呼ぶ不幸
この作品は、鎌池和馬による電撃文庫のライトノベルだ。通称、「とある」と呼ばれている。この作品もいくつかシリーズがあり、とある魔術の禁書目録、とある魔術の禁書目録Ⅱ、とある魔術の禁書目録エンデュミオンの軌跡(劇場版)、とある魔術の禁書目録Ⅲが今のところアニメ化されている。その中でも投稿主が好きなのは、1作品目のとある魔術の禁書目録(無印)だ。作品の舞台は学園都市と呼ばれる、超能力が科学によって解明され、学生が超能力を操れる都市。そんな都市に一人住むのが主人公の「上条当麻」だ。彼は、昔からの不幸体質で、自分を含め周りを不幸にする体質であった。そんな彼の元に一人の少女が現れる。禁書目録…インデックスだ。彼女は敵から追われているといい、上条当麻に匿ってもらう。イギリスから来たという彼女はなんだかわけあり少女らしい。そして、追ってきた敵を倒すも事の骨端は別にあると知った上条当麻は、その敵と共闘を始める。物語はそこから激しいバトル漫画へと変化する。私は、その上条当麻が敵を右手一本でなぎ倒す爽快感が好きであるため、この最初のシリーズである「とある魔術の禁書目録」を選んだ。色々工夫を重ねて戦う魔術師が、右手一本でやられるなんて、なんと無様なことか。その姿や話のやり取りに皮肉も含まれ、それが上条当麻の能力の厄介さを物語ているところも、この作品の好きなところである。