ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール

celeste1018のレビュー・評価・感想

ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
6

15年ぶりの待望作は…

2006年の発売からおよそ15年。長らく待ち焦がれてきた『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』が、2021年、リメイク版としてSwitchに帰ってきた。開発はPokemon Homeを手がけたILCA。当時の2頭身グラフィックはそのままに、より美麗になったシンオウ地方を冒険できる作品だ。発売前から新要素の少なさ、グラフィックへの不満など大きく賛否を分けた作品だったが、蓋を開けてみれば初週で約140万本を売り上げる大ヒットとなった。
では肝心の内容はどうだったか。結論としては、良くも悪くも過去の体裁を守りすぎてしまった、という印象だ。
例えば操作感。Lスティックで斜めにも移動できるようになった結果、融通が効かなかったり思わぬバグに遭遇してしまう場所が多かった。やはりこの辺りの調整は必須だっただろう。
またジムリーダーなど特定の人物は、戦闘前のカットインなどで当時とそっくりそのままなポージングを取ってくれる。これはしかし、懐かしさと共に味気なさも感じてしまった。いわゆる「現代風アレンジ」がされていない結果だろう。何でもかんでも昔と同じでいい、とは限らないのだ。
それでも、壮大かつ奥深いシンオウ地方での冒険は、やはり驚きと興奮に満ち溢れている。それだけ『ダイヤモンド・パール』の与えた衝撃は大きかったということだろう。