10年間描いてきた物語の総決算
まずはこの作品の立ち位置について説明していきます。日本でも名が知られている『アベンジャーズ』。これは、単体の作品ではなく、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)というシリーズもののうちの1つです。これはMARVELコミックというアメリカン・コミックスに登場するヒーローたちを同一の世界観で実写化するというプロジェクトです。そのため、『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』など、一見単体作品かのように見えるものもすべて話が繋がっています。『アベンジャーズ』とタイトルのつく映画は、そんなヒーローたちが満を持して大集合する作品です。今回紹介する『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、MCU21作品の総決算となる作品です。
以下があらすじです。
<あらすじ>
2作品前の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、宇宙の秩序を保つべく、タイタン星人サノスは宇宙に存在する6つのインフィニティストーンを全て集め、その強大な力で全宇宙の生命の数を半分消し、その後ストーンも消滅した。それから5年。とある出来事から、アベンジャーズは過去に戻ってストーンを集め、消された生命を取り戻すことを思いつく。
この作品の一番の魅力といえば、全てのヒーローが一堂に介し、宇宙の脅威に立ち向かうという点でしょう。マーベル・スタジオが10年以上をかけて描いてきたヒーローたちの物語がこの映画で交錯します。”Avengers! Assemble.”の掛け声とともに敵のサノス軍と全面対決するシーンは何度観ても鳥肌が立ちます。
もう1つの魅力は、タイムトラベル。今作、アベンジャーズはある方法で過去に飛びます。が、この映画でのタイムトラベルは他のタイムトラベル映画とは一味違います。大体のSF映画だと過去を変えると未来が変わるのですが、今作では「過去を変えても未来は変わらず、新たな現実が生まれるだけ」という理論が採用されています。一見するとややこしい設定に感じるかもしれませんが、そこについては劇中で丁寧に何度も説明がされます。そのため、この設定が作品の良いアクセントとなっており、物語のスケールを一層大きくしてくれています。ずっとシリーズを追っている人には「お?」と思うようなエモいシーンもたくさんあります。
いかがでしたでしょうか。MCUはかなり作品数が多く、新規参入のハードルが高いかもしれません。しかし、作品数が多いからこそ、物語の世界観はどんどん広がっていきますし、ヒーローが集結した時の興奮を味わえます。この『アベンジャーズ/エンドゲーム』も、ぜひ過去の作品を全て履修してからご覧ください。きっと大満足の一本となるはずです。
<MCU観る順番>
・アイアンマン
・インクレディブルハルク
・アイアンマン2
・マイティ・ソー
・キャプテンアメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
・アベンジャーズ
・アイアンマン3
・マイティ・ソー/ダークワールド
・キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
・アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
・アントマン
・シビル・ウォー/キャプテンアメリカ
・ドクターストレンジ
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
・マイティ・ソー/バトルロイヤル
・スパイダーマン/ホームカミング
・ブラックパンサー
・アベンジャーズ/インフィニティウォー
・アントマン&ワスプ
・キャプテンマーベル
・アベンジャーズ/エンドゲーム
・スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム
・ワンダヴィジョン
・ファルコン&ウィンターソルジャー
・ロキ
・ブラックウィドウ
・ホワット・イフ....?
・シャンチー/テンリングスの伝説