映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
10

かわいいだけじゃないすみっコたち

映画化すると初めて知ったときに思ったことは、「すみっコたちがしゃべってしまうのか!?」ということでした。というのも、イメージというものもあるし、正直声は聞きたくなかったからです。そこで予告を確認したところ、グッズなどと同じく、キャラクターの周りにかわいらしくセリフが書いてあり、声優情報もナレーターのみだったので、しゃべらないだろうと安心しました。みごとなナレーションで、世界観を壊さず、むしろ空気が伝わる感じで子供にもよくわかりやすくなっていました。期待通り、いつものほのぼのとしたかわいらしさ全開で、終始ニコニコして、何度も何度も「かわいぃ~♪」とつぶやきながら観ていました。しかしそれだけではなく、期待を裏切られたと言っていいほどのスピード感ある冒険に、わくわくの連続でした。そしてヒヨコとの出会い、助け合いの優しさ、切なさ、心温まるストーリー。まさか感動で涙の連続になるとは思いませんでした。涙を浮かべるキャラクターの表情がたまらなかったです。恥ずかしがり屋のネコの爪とぎなど、キャラクターの性格や特性が特技に変わっている点がとても印象的で、ストーリー展開を盛り上げていたと思います。キャラクターが好きというだけで観に行く人がほとんどでしょうが、きっとそれ以上に心に響く素敵な映画なので、ぜひ、ご家族で見てほしいと思います。