名探偵コナン / Detective Conan / Case Closed

名探偵コナンとは青山剛昌による日本の少年漫画である。『週刊少年サンデー』にて1994年より連載開始。
高校生名探偵である「工藤新一」が謎の組織の取引を目撃してしまい、毒薬を飲まされ少年化した「江戸川コナン」が自らを少年化した組織を見つける為に奔走する中で、身の回りに起こる事件を解決するミステリー作品。
本格的なミステリーだけでなく、コナンが通う帝丹小学校の同級生(コナンの正式な年齢は不明だが、作中は小学1年生として振舞っている)である元太、光彦、歩美、同じく薬で少女化した灰原哀らで結成された少年探偵団が活躍するコミカルな回も存在する。
1996年からはアニメの放送が始まり、原作に忠実なアニメのほか、過去の再放送やアニメオリジナルの話などが存在する。
作者自身もアニメへの協力に積極的であり、作中に登場する高木刑事のフルネームは担当声優と同じ高木渉である。
また映画化もしており、原作に深く関わりのある映画も度々放映されている。公開時期は毎年春頃であり、公開期間中は過去の映画を一挙ストリーミング配信している。

iemon22054のレビュー・評価・感想

名探偵コナン / Detective Conan / Case Closed
9

子を持つ親なら、エレニカ目線

今回のコナンは高木&佐藤の結婚式シーンから始まる。「え、結婚すんの!?突然すぎ!」と思ったら、式場を複数名の男たちが襲撃して高木が銃で撃たれ騒然となる。でもその結婚式が訓練だとわかり、「なんだよ…笑」と最初っから感情を揺さぶる展開だった。
今回のコナンは特殊な爆弾を使う世界的殺し屋である「プラーミャ」が暴れるストーリーとなっていて、序盤では爆風で道路に飛ばされた灰原を小五郎が助ける、さすがおっちゃんなシーンもあり(その後おっちゃんは入院し出番ナシ…笑)、殉職した爆弾処理班の松田や公安警察の安室と同期の刑事4人のストーリーもかっこよく展開されている。
そんな中、今回のキーパーソンとなっているのが「エレニカ」というロシア人女性。この女性は今回の敵、プラーミャを執拗に追い続けていて、プラーミャを追い詰めるためならどんなことでもする。途中で高木(事情により殉職した松田に扮装)を誘拐したりし、手段を選ばない人だと象徴していた。最初は悪人のような印象を受けるエレニカだが、実はプラーミャにより幼い息子を含む家族を殺された過去を持つ。そのことでプラーミャを恨み、執拗に追い続けていた。最後にプラーミャを殺すチャンスを得るが、殺しても息子は戻ってこないと踏みとどまった。
幼い息子をもつ母親なら、エレニカの目線でストーリーを楽しんでほしい。おそらくエレニカの気持ちに大きく共感できることと思う。