子を持つ親なら、エレニカ目線
今回のコナンは高木&佐藤の結婚式シーンから始まる。「え、結婚すんの!?突然すぎ!」と思ったら、式場を複数名の男たちが襲撃して高木が銃で撃たれ騒然となる。でもその結婚式が訓練だとわかり、「なんだよ…笑」と最初っから感情を揺さぶる展開だった。
今回のコナンは特殊な爆弾を使う世界的殺し屋である「プラーミャ」が暴れるストーリーとなっていて、序盤では爆風で道路に飛ばされた灰原を小五郎が助ける、さすがおっちゃんなシーンもあり(その後おっちゃんは入院し出番ナシ…笑)、殉職した爆弾処理班の松田や公安警察の安室と同期の刑事4人のストーリーもかっこよく展開されている。
そんな中、今回のキーパーソンとなっているのが「エレニカ」というロシア人女性。この女性は今回の敵、プラーミャを執拗に追い続けていて、プラーミャを追い詰めるためならどんなことでもする。途中で高木(事情により殉職した松田に扮装)を誘拐したりし、手段を選ばない人だと象徴していた。最初は悪人のような印象を受けるエレニカだが、実はプラーミャにより幼い息子を含む家族を殺された過去を持つ。そのことでプラーミャを恨み、執拗に追い続けていた。最後にプラーミャを殺すチャンスを得るが、殺しても息子は戻ってこないと踏みとどまった。
幼い息子をもつ母親なら、エレニカの目線でストーリーを楽しんでほしい。おそらくエレニカの気持ちに大きく共感できることと思う。