オリジナル・ラブ

オリジナル・ラブ

Original Love(オリジナル・ラブ)とは、1985年に結成し1991年にメジャーデビューした音楽ユニット。結成当初は4人、メジャー・デビュー時は5人のバンドだったが、1995年以降は田島貴男(たじま たかお)のソロユニットとして活動している。ロック、ソウル、パンク、ブルース、ジャズなどを中心としたポップスを制作している。1990年代には、ピチカート・ファイヴ、フリッパーズ・ギターと並び、渋谷系の代表格と言われていた。代表曲として、「接吻」「朝日のあたる道」「プライマル」などがある。

3ckei_umeyaのレビュー・評価・感想

オリジナル・ラブ
10

ブラック・ミュージックとJ-Popの幸せな出会い

オリジナル・ラブは田島貴男を中心とした所謂、渋谷系のアーティストです。
JazzやR&Bに通ずるオシャレなコード進行とグルーヴ、洗練された甘いメロディが多く、マニアック一辺倒になることがないポップ性は90年代J-Popと出会い、ドラマ主題歌としてタイアップされるなど大衆性も併せ持った稀有なアーティストなのです。
メジャーデビュー以前はネオGSと呼ばれるムーブメントに括られたこともあるサイケデリックな作品も存在したり、田島貴男のソングライティングの引き出しが多い証明にもなっています。
オリジナル・ラブの魅力はそんな田島の天性のヴォーカルにもあります。マーヴィン・ゲイ等のソウルミュージックからの影響が顕著な熱く、時に甘い太めの歌声はリスナーの琴線に触れる才能です。そしてその歌を支えるのがグルーヴたっぷりのリズム隊と切れ味鋭いギターカッティングや煌めくようなホーンセクションです。
ブラック・ミュージックの代名詞であるモータウン・サウンドを下敷きにしながらファンク経由のR&Bサウンドは中毒になります。ブラック・ミュージックを聞き始めたい…でも洋楽を聞くのは敷居が高そうと思っている方がいらっしゃいましたらまずはオリジナル・ラブを出発点とするのは如何でしょうか。