映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ

映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ

『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』とは、2021年11月に公開されたすみっコたちと魔法使いの5人きょうだいとの夢と魔法の物語。サンエックス株式会社の人気キャラクター『すみっコぐらし』の劇場アニメ第2弾である。前作に続き、井ノ原快彦と本上まなみがナレーションを担当した。「5年に1度おとずれる、青い大満月の夜。魔法使いたちが町にやってきて、夢をかなえてくれる」という伝説は本当だった。すみっコたちが暮らす街を舞台に、夢と魔法が描かれた心温まる作品。

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映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ
10

夢は見ることに意味がある。「すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」

「すみっコぐらしの映画、泣けるって本当?」
「大体2作品めって当たり外れ大きいけど、実際どうなの?」
と思い検索をかけたそこのあなた。
答えは「泣けるし当たりの作品」とお答えします。

ということで今回紹介するのは「すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」。
前作「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」も話題になっていましたが、今回も大人まで泣いてしまうストーリーが魅力的です。

今作の主人公は「とかげ」。
実は恐竜の生き残りで、お母さんは湖に住んでいます。
今作は「夢をもつ大切さ」について描かれますが、とかげの夢は「お母さんと会いたい」ということ。
しかしとかげはその夢を他のすみっコ達に話すことができません。
何故なら、お母さんが捕まってしまうからです。

さて、物語はそんなとかげを始めとしたすみっコ達が「魔法使いたちが町にやってきて、夢を叶えてくれる」という噂から、夜中に外へ出る事で始まります。
その噂は本当で魔法使いが降りてくるのですが、魔法使いの中には一人、まだうまく魔法が使えない子が。
その子が今作のもう一人の「主人公」とも言える「ふぁいぶ」です。
この夜、魔法使いとすみっコ達は出会い、仲良くなったりします。
しかし時が来て魔法使い達が帰る時、ハプニングが起きてしまします。

なんと、たぴおかが間違って魔法使い達に連れ帰られてしまい、ふぁいぶはすみっコ達の元に取り残されてしまうのです。

さあ大変。
そこでとかげがうちに泊まりに来ることを提案。ふぁいぶはすみっコ達の元でお世話になる事に。

という所までが物語のイントロです。
ここから少しネタバレが入りますので、見たくない方はここまでで各種配信サービスにて見てくる事をオススメします。

すみっコ達と仲良くなったふぁいぶは何かお礼ができないかと考え、ひとつ魔法を使ってしまいます。
それは「夢を忘れる魔法」。
全て夢が叶ってしまうため、夢のない世界で産まれたふぁいぶは「夢がないほうが幸せに過ごせる」と考えて、この魔法を使ってしまったのです。
しかし夢がなくなってしまったすみっコ達は今までとは違った、なんだか悲しい姿に。
どうにか夢をなくしていないすみっコ達の力で戻り、ふぁいぶは夢の大切さに気づきます。

こんな出来事もあり、ますます仲良くなるすみっコとふぁいぶ。
しかしある日のこと。
ふぁいぶはとかげの事、夢を教えてもらいます。
それを知り、ふぁいぶが取った行動とは…!

というのがこの物語の概要です。
おそらくここまで読んで思った方が多いと思います。
「なんか、ちょっと大人っぽくないか?」
そう、そうなんです。
今回の映画は大人に当てはまることが少し多い。
幼い頃は無邪気に何になるのか考えて、それに向かって努力していた。
けれど気が付いたら適当に仕事をするだけで十分だし…と諦めてしまっていた。
そんな大人に是非見てほしい。
この作品は「夢は諦めなければ叶う!」というお話ではありませんが、「夢を見ることの大切さ」を丁寧にしっかり描いてくれています。

子供向け作品ということもあり、なんとなく見ながらでも話の流れが掴みやすく、見やすい作品となっています。
ですのでぜひ、何かしながら配信サービスで適当に流す…というのも全然アリかと。
自信を持ってオススメする一品です。