ゴールデンカムイについて
アイヌが北海道のどこかに隠した金塊を巡って、たくさんのキャラクターが奔走する漫画です。
金塊のありかは暗号化されて、囚人達の背中に刺青として彫られており、その刺青の写しを全員分手に入れることが金塊への道標となっています。
アイヌのために金塊を手に入れたい主人公たち、野望のために金塊を手に入れたい軍人たち、そのほか様々なキャラクターが時に協力し合ったり裏切ったり…。その時々の状況によって敵味方が変わっていくのが面白いです。
なかでも主人公杉元とヒロイン・アシリパの絆は強く、強い信頼関係で結ばれていて、ただの恋愛関係ではないところが良いと思います。
明治時代末期の北海道が舞台ですが、時代考証がかなりしっかりされていて、建築物から細かい小物に至るまでこだわりを持って描かれています。読み終わった後に北海道へ聖地巡礼をすると、よりいっそう物語を楽しめると思います。
また、アイヌの文化や考え方についても作者が付け焼き刃ではなく相当勉強しており、物語の中心に組み込まれています。漫画を通してアイヌの文化に触れられるので、そういう点でもたくさんの人に読んでほしい漫画です。
男性にまつわる下ネタが多めなので、それが平気な人、もしくは好きな人にはとてもおすすめの漫画です。