ミリオンダラー・ベイビー / Million Dollar Baby

ミリオンダラー・ベイビー / Million Dollar Baby

『ミリオンダラー・ベイビー』(原題:Million Dollar Baby)とは、2004年に公開されたアメリカ合衆国のスポーツ・ヒューマンドラマ映画。クリント・イーストウッドが監督・製作・主演・音楽を務め、ヒラリー・スワンクとモーガン・フリーマンが共演した。F.X.トゥールの短編小説を原作に、孤独な女性ボクサーと不器用な老トレーナーの絆、そして過酷な運命を描く。
不遇な環境から脱すべくボクサーを目指す女性マギー・フィッツジェラルドは、老トレーナーのフランキー・ダンに弟子入りする。厳しい指導のもとで頭角を現したマギーは連戦連勝を重ね、二人の間には実の親子以上の深い絆が育まれていく。しかし、世界タイトルマッチでの不慮の事故によりマギーは全身不随となってしまい、不条理な現実に打ちひしがれる中で二人は究極の決断を迫られる。
第77回アカデミー賞において作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要4部門を受賞するなど、数々の映画賞で高い評価を獲得した。

guuuuskeのレビュー・評価・感想

ミリオンダラー・ベイビー / Million Dollar Baby
10

クリントイーストウッドが贈る名作!名優たちの演技が光るヒューマンドラマ

ボクシングジムを営むダン(クリント・イーストウッド)とエディ(モーガン・フリーマン)。ダンは試合で出血したボクサーの血をとめることができるボ、クシング界では有名なカットマンでした。経営が厳しい男性ばかりのジムに、マギーという女性が弟子入りを志願してきます。最初は頑なに拒んでいたダンも、夢をあきらめないマギーにトレーナーとして契約することを承諾します。毎日、繰り返される過酷な指導に耐え、実力を伸ばしていくマギーは健気です。試合の報奨金を貯め、母に家をプレゼントする家族思いのマギーに反し、生活保護が受けられなくなると文句を言う母の姿に、劣悪な家庭環境が垣間見え、努力し続けるマギーに同情すら感じます。
しかし輝かしい栄光をつかみかけた矢先に、試合相手にケガを負わされ重体となってしまったマギー。首から下が麻痺し、寝たきりになってしまいます。退院したら余生を共に静かに過ごそうと言うダン。献身的にマギーを介護するダンの姿に家族以上の絆を感じずにはいられません。普通の生活すらできなくなってしまった自分に絶望したマギーは、ついに病床で舌を噛み自殺を試みます。絶望の中、涙を流すマギーにダンが下した最後の決断。それは安楽死という道でした。
決して許されない行為を自らの手でくだし、どこかへ去っていくダンと無言でジムにたたずむエディの姿で映画の幕はおります。栄光の影となった女と人生をかけて罪を背負う男の姿が、ボクシングというスポーツを通して壮絶に描かれています。男性も女性も名優たちの演技に目が離せなくなるオススメの映画です。