心が沈んでしまったら『まふまふ』を聴け
2021年の紅白歌合戦に出場し、さらにその名前を広めた『まふまふ』。男性とは思えない高音で、心に訴えかける歌声。その歌声は中毒性があり、繊細さと力強さを持ち合わせている。現代人が抱える生きづらさ、嫉妬や嫌悪などの負の感情、生死についての価値観などをテーマに、私たちの心の叫びを代弁してくれる。まふまふは、「大丈夫」「頑張れ」なんて、励ますことはない。ひたすら傷ついた心に寄り添ってくれる。
2010年の12月末よりニコニコ動画で歌い手の活動を始め、現在も主にYouTubeなどで活動をしている。
2016年には同じく歌い手のそらると『After the Rain』というユニットを結成。歌い手の枠を越え、自身で作詞作曲も行う。それに加え、ゲーム配信やお酒を飲みながらおしゃべり配信なども行っている。
YouTubeでは、2022年5月25日時点でチャンネル登録者数345万人。決して万人受けするわけではない歌声と歌詞でありながら、絶大な人気を誇っている。
まふまふのイラストには必ず目の下にバーコードがついている。「ぴっと読み取ると、まふまふというキャラクターが現実世界に現れる」という設定だという。本人は冗談っぽく言っているが、この設定も愛され、ファンの間では「バーコードの天使」とも呼ばれている。
暗い曲とちょっと天然な人柄のギャップもまふまふの魅力の一つ。
そんなまふまふは、2022年6月11日、12日に東京ドームで有観客のライブ開催が決定している。
新しい歴史を刻む瞬間が楽しみである。