BLEACHのおしゃれさ
幽霊が見えるだけの普通の男子高校生の黒崎一護が、ある日「死神代行」になる事から物語はスタートします。現代社会と何も変わらないようでいて、すぐ隣に存在する死んだ後の世界に視点を当てた世界観は、作者久保帯人先生のおしゃれが凄すぎてどのページも圧巻です。
どこがおしゃれ?と言われてしまうと言葉にしにくいのですが、とにかくおしゃれなんです。構図から言葉から全てがかっこよく、かといって厨二臭い訳ではなく、そこにある真実を真っ直ぐストレートに伝えてくる真摯なおしゃれがあります。漫画の巻頭では、その時の物語に沿った詩、ポエムがあるのですが、そのポエムをいまだに覚えている方も多い程長きに渡って愛され続けています。
主人公の黒崎一護は死神の代行となり、敵とされるあの「虚(ホロウ)」と向き合い倒していくのですが、敵の名前も姿も魅力的で滝川が推しという方も多いかと思います。口に出して言いたい名前や、寒気がする程の思考の持ち主も多く、明るいだけの物語ではありません。ですが一度読めば引き込まれ、この世界観を知りたいと思ってしまいます。護廷十三隊と言う組織に関してはもう名前がかっこよすぎて、あっという間に全員覚えられました。是非一度手に取ってみて下さい。