異次元のメンタルをもつ主人公
プロ野球選手である本田茂治の息子、本田吾郎が紆余曲折し、多くの困難を仲間と乗り越えながら一人の人間、また、野球選手として成長していくスポーツ漫画である。物語では、主人公である吾郎が逆境に向かっていく場面が多く、何度でもその困難を乗り越えていく姿が読者の心に突き刺さっていると考えられます。主人公は圧倒的な才能だけでなく、誰よりも努力を惜しまず、また、自分一人であっても良きチームを作るために試行錯誤し、奮闘している姿は、読者を楽しませるだけでなく、尊敬の念さえ与えるものだと感じられます。物語は、少年編、三船リトル編、三船東中編、海道編、聖修学院編、マイナーリーグ編、日本代表編、メジャーリーグ編など大まかにこの程度と私は考えます。78巻とかなりボリュームはありますが、少年編での登場人物が後に登場するなどして、古参ファンを楽しませてくれる要素もあります。また、10巻前後で物語が移り変わっていくので、飽きずに読み続けやすいと私は感じます。平成10年ごろまでの生まれの人は、MAJORを読んで、野球を始めたという人も多いくらい、小さな子供に大きく影響を与えた野球漫画の一つでもあります。大人から子供まで幅広い世代が楽しめる漫画のため、ぜひ一度手に取って読んでみてください。