ジャンプ作品でも屈指の名作
主人公のゴン=フリークスが、まだ見たことのない父親のジンに会うために、父親と同じ職業のハンターになり、多くの仲間やキャラクターと出会いながら成長していく物語である。ストーリーは人によって分け方が異なるが、大きく分けてハンター試験編、天空闘技場編、ヨークシンシティ編、グリードアイランド編、キメラアント編、会長選挙編、暗黒大陸編の7つほどに分けられる。作中では、「念」という能力を使い、それぞれのキャラクターが自身のオリジナリティあふれる技を使用する場面が数多く描かれており、このさまざまな能力が読者をひきつけていると考えられる。私自身も中学生時代、この念能力に魅了されてHUNTER×HUNTERの世界に浸った。また、作者である、冨樫義博先生の仕組む伏線が興味深く、何度も漫画を読み直さなければ気が付かないものばかりで、この点も読者を魅了する大きなポイントある。戦闘シーンが多くあり、生死をかけて戦う場面も多く見られるため、血や内臓といったグロテスクな絵が苦手な方は読むのを控えた方がいいかもしれない。
一つ懸念点があるとすれば、作者は休載が多く、なかなか連載は進まないことであるが、連載開始から20年以上たった今でも多くのファンを魅了し続けている。