感性とセンスの塊であり、なにかに挑む時の教科書として常に心に置いておきたい作品
霊が見える高校生、黒崎一護の前に、死神を名乗る少女・朽木ルキアが現れるところから物語を始まる。とあることから、ルキアは一護に死神の力を与えることになるのだが、実は死神界では人間に死神の力を与えることは重罪であり、ルキアは死刑を宣告されてしまう。そんなルキアの処刑を止めるため、一護は死刑執行をしようとする死神たち相手に命がけの死闘を繰り広げる。
BLEACHの見どころの一つがその「熱い台詞」と言えるのではないだろうか。
BLEACHはとにかく「命がけの闘い」が主軸なので、そこから生まれる名言も本当に熱い。
例えば私の好きな名言は「君の剣には恐怖しか映っちゃいない。かわすときには斬られるのが怖い…攻撃するときには斬るのが怖い、誰かを守ろうとするときにさえ、死なれるのが怖い」や「退けば老いるぞ、臆せば死ぬぞ!」や「誓ったんだよ、絶対助けるってな。(誰に誓った?という問いに対して)誰にでもねぇよ、だた俺の…魂にだ!」といったものだ。
これらの名セリフは闘いの中だけではなく、生きてく上での心構え、としても、私は胸に置いておきたい言葉だと思った。人生においても、怖かったり、恐れたり、逃げ出したくなったり、誰にでもあると思うが、だけど逃げたくない、なにかに挑戦したい!頑張りたい!背中を押して欲しい!そんな時にはぜひBLEACHを見て、一護の闘う姿や、名セリフたちに勇気をもらって欲しいと思う。
BLEACHは本当に個々のキャラクターが個性的であり、死神の術(鬼道というが)であったり、護廷十三隊という死神組織であったり、他の漫画にはないオリジナリティーに溢れているところも見どころの一つと言える。
ひとえに久保帯人先生のセンス・感性が素晴らしいとしか言いようがないが、その感性が素晴らしい例として、単行本の見開き1ページ目にあるポエムもその一つだと思う。BLEACHには、単行本の最初にポエムがあるのだが、それも人生のとても深いところを見ているような詩で、すごく考えさせられるものがある。
王道バドル漫画としても本当に素晴らしいが、人生の教科書のような一面もあるのがBLEACHだと私は思っている。