勢いとカッコよさが全て
この漫画、勢いとかっこよさが有れば、少年漫画は完璧だとわからせてくれます。思えば、鬼滅の刃も人間ドラマはあるものの、客観的に見るとやってることは鬼を見つけて戦うか、修行だけ、しかしそれでいい。魅力的なキャラとカッコいい技の応酬、必死に頑張るキャラクターたちのアツい姿、それを見せればいいと思います。深いストーリーや伏線回収はあった方が面白いと私も思います。しかし必須ではないと考えます。
それより上記のような応援したくなるキャラクターたちとカッコいい技たち、それが一番、少年心を掴むと考えます。
聖闘士星矢は基本技は大ゴマで迫力があり、1ページのほとんどを技の描写で使います。それを正面から受けたキャラも負けじと大ゴマの技を撃つ。その繰り返しを何度も行い、ボロボロになりながら、泥臭く勝ちます。
理屈ももちろんありますが、基本的にその場のノリと勢いそして、仲間との絆により、敵を打ち倒す。
そんな漫画です。不思議と馬鹿馬鹿しく思わず、読めます。
なぜなら、技とキャラがカッコいいから、それぞれのキャラクターたちに仲間や地上の人たちを思う清き熱い思いがひしひしと伝わってくるから、どんだけズタボロになろうと五感を奪われようと立ち上がり、戦い続けます。そこに論理的な理屈はいりません。
そんな王道な熱さ、カッコよさを感じると日常生活のストレスが解消すると思います。
読んでもらえたら幸いです。