七人の侍

七人の侍

『七人の侍』とは、黒澤明監督による1954年に公開された日本の時代劇映画である。主演は三船敏郎と志村喬。
前半部では主に農村での侍集めと戦の準備が、後半部では野武士との本格的な決戦が描かれている。約1年の撮影期間と当時としては破格の1億円を超す予算を費やして制作された徹底した娯楽作であり、革新的な複数のカメラワークや卓越した編集技術、構成に長けた脚本の粋、現場での妥協のない演出などによって描き出された迫力ある立ち回りのシーンなど、まさに「世界のクロサワ」の代表作であり、興行的にも大成功を収めている。
世界で最も有名な日本映画のひとつでもあり、数多くの映画監督に多大な影響を与えている。1960年にアメリカで西部劇『荒野の七人』としてリメイクされた。他にも世界中で数々の派生作品を生んでおり、2004年放送のテレビアニメ『SAMURAI 7』は本作のリメイクだが、物語は未来の惑星戦争の世界を舞台とするSF冒険活劇となっている。

tata9494のレビュー・評価・感想

七人の侍
9

後年の西部劇映画に大きな影響を与えた、天才・黒澤明による不朽の戦国時代劇!

『七人の侍』は1954年に公開された日本の時代劇映画で、共同脚本、編集、監督は黒澤明です。物語は、日本の歴史の戦国時代、1586年に起こったこととされています。本作では、収穫期に穀物を奪いに立戻っってくる「賊」と戦うために7人の浪人を雇う羽目に陥った、絶望的な農民たちの住む村が舞台となります。
当時の日本では、最も高額な製作費をかけて撮影に1年も費やした作品でした。完成までに、多くの困難を乗り越えることになりました。多くの批評家が本作をウェスタン映画と比較しています。
公開以来、『七人の侍』は一貫して批評家から高い評価を受けています(たとえば批評集積サイト「ロッテントマト」など)。1954年には日本国内で2番目の興行収入を挙げた映画です。
最近BBCが行った国際批評家投票でも最高の外国語映画賞に選出されています。この作品はきわめて影響力の高い映画で、、映画界で最も「リメイク、リワーク、参照」されたものの1つです。映画批評集積サイトの「ロッテントマト」には、「間違いなく黒澤明の傑作である『七人の侍』は、誇張された筋書き、記憶に残る登場人物、手に汗を握らせるアクションシーンの連続から構成された、叙事的冒険活劇の古典的な作品であり、かつて製作されたものの中で、最も影響力のある映画の1作である」とあります。