エクソシスト(映画) / The Exorcist

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エクソシスト(映画) / The Exorcist
7

悪魔に魅入られた少女を特殊効果で克明に描写するホラー傑作『エクスシスト』

米国公開が1973年12月の本作は、「少女に憑依した悪魔と、自らの過ちに苦悩する神父の戦いを描いたオカルト映画の代表作」に位置付けられます。映画のタイトルに掲げられた”エクソシスト”とは、英語で「悪魔を払う祈祷師」を意味しています。
年季の入ったカトリック僧であるランケスター・メリン神父はイラクの古代都市ハトラの考古学的な発掘に参加していました。同僚に注意を促されてメリンは、古代由来の悪魔パズズに似た彫刻を発見します。その直後に、メリンはパズズの彫像が彼の上にそびえ立つ光景を夢に見ます。それは来るべき悪魔との対決を暗示する前兆なのでした。
他方、米国の首都ワシントンの高級住宅街ジョージタウンには、女優のクリス・マックニールが12歳の娘リーガンと住んでいます。クリスは、友人のバーク・デニングスが監督する映画への出演が決まっていました。ある時、娘のリーガンが「キャプテン・ハウディ」と名乗った悪霊と霊交信するようになり始め、奇妙な行動をとったり、古い言葉を使ったり、異常な体力を示すようになりました。それだけではなく、家では夜な夜なポルターガイストまがいの現象が発生します。別な機会にはリーガンのベッドが激しく揺れて、リーガンが突拍子もなく起き上がります。クリスは何人もの精神科医に相談し、リーガンはさまざまな検査を受けるのですが、精神的な異常はまったく見出せませんでした。