主人公なのに信じていいのかわからない…というというドキドキ感を味わえます。
主人公の片切友一。アルバイトも頑張っているし、友達にも恵まれている。読み始めた頃の彼の印象は努力家なごく普通の高校生という印象でした。彼がトモダチゲームに参加させられるまでは。
第1巻の最初のゲームから、主人公は頭の切れの良さがわかり、只者じゃないなというのが伝わってきます。ゲームを次々に進んでいくうちに、あれ…?と主人公の友一に対する読者からの印象が変わってきます。最初はしっかりしていて安心感のある主人公でしたが、ゲームが進んでいくにつれ、主人公は本当に信頼していいのか?本当に負けそうになっているのではないか?と読んでいて心配になってきます。この漫画に登場する他の登場人物も、友一に対して不信感を抱く場面が多々ありますが、その気持ちが十分に伝わってきます。それぞれのゲームの最後に主人公が影で動いていた内容が明らかになるのですが、そういうことだったのか…!といつも驚かされます。
この漫画は、あらゆる場面に伏線やヒントが隠されており、種明かしされた時にもう一度読み返したくなる、そんな漫画です。途中で主人公のことが信用できなくなるところもとても面白いです。登場人物の誰が仮面をかぶっている裏切り者なのかも予想しながら楽しめる作品です。頭脳戦の内容が好きな方におすすめします!