グラップラー刃牙 / Baki the Grappler / Grappler Baki

グラップラー刃牙 / Baki the Grappler / Grappler Baki

『グラップラー刃牙』とは板垣恵介による日本の漫画。1991年から『週刊少年チャンピオン』で連載され、OVAやテレビアニメ、ゲームなどメディアミックス展開もされている。東京ドームの地下に秘密裏に建造された闘技場では日夜、熱き格闘家たちによる試合が行われていた。地下格闘技場の若きチャンピオン範馬刃牙は、「地上最強の生物」である父親、範馬勇次郎を倒すため、強者との戦いを求め続ける。全国の男を熱くさせた格闘漫画の金字塔である。

6oSkelfilaのレビュー・評価・感想

グラップラー刃牙 / Baki the Grappler / Grappler Baki
10

バキ 最強を目指す男達の飽くなき闘い

男として生まれたからには誰よりも強くなりたい。そんなシンプルな夢を持つ少年範馬刃牙が世界中のあらゆる格闘家と闘い成長する物語、それが「バキ」である。

連載開始から30年以上経つ今なおヒットし続ける「バキ」。格闘技漫画のジャンルでは間違いなく史上ナンバーワンの人気を誇る。

「バキ」では主人公の刃牙が地上最強の父親範馬勇次郎を超えるためにさまざまな男たちと闘っていく。空手、プロレス、ボクシング、喧嘩屋などリアルな人間同士の肉体を使った闘いであり超能力などは一切描かれない。モハメド・アリのような現実の格闘家をモデルにした人物達も含め、個性的なキャラクター達が血まみれで闘うアクションは圧巻の迫力である。

「バキ」の最大の特徴はその絵だ。非常に個性的で上手な絵である。人間の体はどんな動きができるのか、キャラクターはどんな表情をするのか。作者板垣恵介の想像力と技術によって活き活きと描かれる絵は読者に強烈な印象を残す。

この世で誰が1番強いんだ というテーマを描き続けてきた「バキ」。現実の世界では実現できない夢の対戦カード。格闘技ファンではなくても誰もが見てみたいと思うような名勝負を「バキ」は漫画の世界で表現し続けてきた。迫力あるアクションが見たい、戦う男達が見たいと望む人にとって「バキ」は最高のエンターテイメントである。