アーノルドシュワルツェネッガーという存在を知らしめた、SF映画の金字塔
物語はシンプルで未来から送り込まれた殺人ロボット、そのターゲットとなった女性、それを阻止するために未来からやってきた男、この3者で織りなす逃亡劇である。
基本的に殺人ロボットに襲われる、逃亡するの繰り返しで話は進んでいく。
が、話のメリハリが非常にしっかしりているため、気が付くと映画が終わっている。
映像、音楽、展開、全てにおいて緊張感が溢れている為、見ている側も油断する暇がないのだ。
特にアーノルドシュワルツェネッガー演じるターミネーターは本当に恐ろしく見える。
ボディビルで鍛えた圧倒的な肉体美は本当に作り物のようだし、常に無表情の演技で人間味を全く感じさせない。
本当に殺人ロボットがその場に存在しているかのようなリアリティである。
また映像の薄暗さや音楽の無機質な電子音など、殺人ロボットの恐怖をこれでもかと煽ってくる。
そしてロボットという設定だからこそできるド迫力のアクション。
痛快でもあるが、恐ろしくもある。
ターミネーターはシリーズ化され、大ヒット作となった2作目の方が知名度は圧倒的に高い。
それでも私はこの1作目をお勧めしたい。なぜなら、シリーズを通して最もターミネーターが恐ろしく見える作品だからだ。
この映画を見ていると、アーノルドシュワルツェネッガーはどんな特殊メイクにも勝る存在感を持っていることが伝わるはずだ。