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最後の日の神様からの贈り物
大晦日。新年を迎える前日。
ニューヨークのタイムズスクエアにはいろんな思いを抱えた人々が集まってくる。
レインドロップを成功させたい人、クリスマスパーティーの料理を作る人、ゴスペル歌手を目指す人などさまざま。
でもその裏には、家族との確執で会いたいけど会えない人や年末を前に仕事を切られてしまった人、去年の年末に素敵な女性と出会い今年も大晦日に会おうと約束していながら会うかどうか迷っていいる男性、ある事情から別れてしまった恋人同士が再開したり…。
素直になれればいいのに、心のどこかに引っかかっていて、それが邪魔をしてすれ違う。
ただ、大晦日はそんな思いを1年に1度だけ許される日なのかもしれない。
素直に気持ちを伝えれば許される日なのかもしれない。
相手への不満や不安な気持ちをぶつければ、言葉になって帰ってくる。
誤れば許してもらえることもあるかもしれない。
心が通い合えば、誤解していたこともわかるかもしれない。
映画だからドラマだから、ハッピーエンドになるんだと思うかもしれないけど、大晦日の夜に少しだけ振り返ってみるのもいいかもと思えるような作品。
大掃除やおせちの用意が済んだ夜に映画を観て、振り返ってみるのはいかがでしょうか?
そんな思いになる映画です。